寄生菌が宿主の精神を支配する!?

脳の指令によらずとも、独自の判断で消化吸収の働きを行っている事から

「第二の脳」と呼ばれる腸。
それだけでなく、最近では腸にすみついた細菌や寄生虫が、
宿主の行動や考え方にまで影響を及ぼしているのではないか、とまで言われ始めているのです。
事実、体内に侵入した寄生虫に行動をコントロールされるというSFホラー映画のような例が、
自然界にはたくさんあります。

例えば、猫を最終的な宿主とする「トキソプラズマ・ゴンディ」という寄生虫。
この寄生虫に感染した雄ネズミは、男性ホルモンの「テストステロン」が激しく増え、
性行動が盛んになります。
すると、猫に襲われる危険を顧みずメスに近づこうとするため必然的に猫の餌食となり、
トキソプラズマ・ゴンディはめでたく宿主を得て、その目的を達成します。

漢方の生薬として知られる「冬虫夏草」も、昆虫の体内で成長する寄生菌類。
冬虫夏草が寄生したアリは、しばらくは自分の巣で仲間とともにいつも通りの生活を送った後、
ある日酔っぱらったように歩き回って草木の高い場所へと上り、そのまま死に至ります。

これは、死んだアリの頭部から発芽する冬虫夏草が、高い位置から胞子をバラまくのに都合が良いから。
つまり、寄生菌が宿主の精神をのっとり、生存に有利な場所に移動させた上、
死ぬ時期までも操作しているのです。

もちろん、ヒトはねずみや昆虫よりも複雑に進化した生物ですから、
これほどの極端な例は今のところありませんが、ヒトの腸内フローラと脳の関連性が、
現在あらゆる機関で研究され始めています。

たかが菌、されど菌。
腸内細菌をないがしろにすると、思わぬしっぺ返しがあるかもしれません。

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